自賠責保険に加入しなかった場合どうなるの?

相手への損害賠償を全額自己負担することになる

自賠責保険(強制保険)に加入していない状態で交通事故を起こした場合、相手方への損害賠償額を全額自己負担することになります。任意保険に加入している場合は、自賠責保険の補償限度額(被害者1名あたり傷害120万円、死亡・後遺障害3,000万円)を超えた額の補償は受けられますが、限度額以内の賠償はやはり全額自己負担です。医療費の賠償など高額の現金を用意しなければならないケースも多く、貯金を切り崩したり借金をしたりすることになります。自分でお金を用意できない場合は家族や身内を頼ることとなり、心身に大きなダメージを与える結果にもなります。
損害賠償に伴う債権は自己破産によっても免責されないので、特に死亡事故や重大な後遺障害を与えた事故の場合は、損害賠償の支払が一生涯続くこともあるわけです。

免許停止と罰金刑を受ける

任意保険に加入していても、自賠責保険に加入しない車を運転した場合は無保険運行となり、事故の有無にかかわらず免許停止処分や罰金刑の対象となります。免許停止処分は車の所有者ではなく運転者本人に対して行われ、違反点数6点が付くことで最低でも30日間、交通違反歴によっては最大180日間の停止期間となり、仕事で車の運転をする人にとっては死活問題です。
加えて、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金刑が科され、前科が付くことになります。罰金刑を言い渡された場合は金額にかかわらず一括納付が基本で、納付できない場合は労役場(刑務所の一角)に収容され、1日5,000円換算で作業を行うことになります。労役の期間によっては解雇リスクも伴うため、生活への影響も大きくなりがちです。